動詞はどう教える?……どうしてもこれをやろう!
動詞で教えることは多くはありません。
しかし、何回やっても、なかなか点数のとれない生徒がいるのも事実です。
学習には、
知らないことを知る段階と、
知っていることができるようになる段階とがあります。
動詞の学習でおさえたいことは、
- 動詞は終止形がウ音となり、語幹と活用語尾に別れ、活用形により後に続く言葉が決まっている。
- 活用形は未然・連用・終止・連体・仮定・命令の五種類である。
- 未然形の「~ない」直前がア音なら五段、イ音なら上一段、エ音なら下一段、「来る」ならカ変、「する」ならサ変である。
- 五段活用連用形には撥音便、促音便、イ音便及び可能動詞がある。
- 自動詞と他動詞、可能動詞は似た意味を持っているが、活用の種類が違うので異なる単語である。
- 述語を問われた場合、補助動詞を答える。
くらいのものだと思います。
しかし「なぜそうなるのか」という問いに答えることはできません。
もし真面目に答えようとするならば、大学以上で年間あるいは半期で講座を組む覚悟がいるでしょう。
「なるものはなる」としか教えようがありません。
しかも文法論はいくつかあって、学校で教えているものは「学校文法」と言われるものです。
大学に行ったら、他の文法論の勉強もしなきゃいけません。(文学部等へ進学したらですけどね。)
高校では古典文法をやりますが、学校文法がどのくらい役に立つかは疑問符がつきます。
なら、やらなきゃいいじゃないか、ということになりますが、
しっかり毎年高校入試に出題される以上、私たちも気合いを入れて教えなくてはいけないわけです。
ですから、2年生の定期テストでは一回につき10点以上の配点で文法問題を出すのですね。
話が少し横にそれました。
大切なことは、
「知っている」状態にしたら、「忘れてしまう」状態になる前に、
「できる」状態にまで高めること。
訓練あるのみなのです。
小学校で九九の学習をするとき、
最初は確かに仕組み等を教えますが、
仕組みがわかった段階で、小学校の先生達はひたすら暗記をさせます。
そうでないと、九九の知識は使い物にはならないからです。
それと同じです。
8割の生徒が、8割以上正解を出せるまで
毎日小テストを繰り返しましょう。
はっきり言って、各校で使っているであろう「文法ノート」等では問題数が少なすぎます。
「文法ノート」のおまけの小プリントではたかが知れています。
しかも、編集方針や難易度が本によってまちまちなのはご存じの通りです。
そこで私はこのような問題を作って、毎時間できるようになるまでやらせました。
また、ネットの中には、フリーの問題もたくさん転がっています。
文法はこのようなものがたくさんあります。
しかも、2年生に集中しています。
計画的に進めていく必要があると思います。
このような問題は、順次UPしていく予定です。
どうぞご利用ください。
入試直前にどうこうしようと思っても、
費用対効果が悪すぎる学習ですからね。
今のうちにしっかり身につけさせてやる必要があると思います。
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