十種神宝 中学国語の基礎・基本

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教室は たとえていえば 地雷原 2……教師はスクールカーストの超越者

 かつて、先生はスクールカーストの枠外に位置する超越者でした。
 だから「学級の個性は担任で決まる」とまで言われていました。

 まだそのような学級はありますが、だんだん減っているようです。
 そのうち、レッドデータに登録されるようになるかもしれません。

 その代わり、スクールカースト最上位グループによって学級の雰囲気が決まってくることが多くなってきました。

 確かに、私たちも「リーダー性」等の名目でスクールカースト上位の者が均等になるように、クラス編成をコントロールしています。
 そしてリーダーを育て、クラスをそのリーダーたちに任せようとしています。

 それはそれで、結構なことだと思います。

 しかしその結果、スクールカースト上位グループの意見がクラスの決定になることが多いようです。
 なぜなら彼らの意見を教師も無視できないからです。

 しかしこれは同時に、これは教師の影響力が薄まっていることも意味します。

 まあ、それはそれでいいのですけれども、
  • 上位の生徒たちに強い態度を見せられない教師
というのだけは、決して演じてはいけない教師の姿です。

 私たちは、上位の生徒たちの機嫌を損ねてしまい、クラス全体に嫌われてしまうことを恐れてはいけません。

 上位の生徒たちの意向を無視してクラスの決定事項や方向性を決めることが出来なかったり、
 下位グループの生徒の意見を軽く取り扱ったりと、
 上位の生徒との関係を良好に保てないないと教師としての立場を守っていけない

 ……そのような考えを持つことは、教師失格だと思います。
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 私たちはヴィシュヌやシヴァ、ブラフマーとまでは言いませんが、
 せめて「正義の味方」ウルトラマン「自由の守護者」仮面ライダーといった、
 カーストの枠外にある存在なのです。

 どんなに上位グループの者が優秀であったとしても、

 座席決めや班決め、クラスでやることなど、

 リーダーグループに詳細を委ねることはあっても、
 決定権だけは手放してはいけないのです。